Planetary Nebulae
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惑星状星雲 (planetary nebula) は太陽のような中小質量星1の進化した姿です. 主系列星のうちは水素を燃焼させて輝いていますが, 中心の水素を使い果たすと巨星へと進化します. 漸近巨星分枝星になると激しい脈動運動とともに周囲に物質を撒き散らします. その後, 中心のコアは収縮して高温になり高速の星風と強烈な紫外線を放出するようになります. この星風が周囲の物質を履き集め, 紫外線によって照らされた姿が惑星状星雲です. 星間物質から形成された星が星間物質へと還っていく最後の瞬間にあたります.
惑星状星雲は星周物質と星間物質のはざまのような天体です. 恒星から星間空間にどのような物質が供給されているのかを理解するうえで, 惑星状星雲の観測は重要です. また, 強烈な紫外線環境で物質がどのような編成を受けるのかを調べる実験室という側面もあります.
Spectroscopy of PN G095.2+00.7 with Subaru/COMICS
AKARI/IRC Galactic PNe NIR spectra
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およそ \(8M_\odot\) 以下の天体を指します. ↩